生きることはリアルね

2016年1月17日 16時 
京セラドーム 1塁側天井8列目

開演時間が近くなっても、いつもの映像が流れない。
「オーラスだし、入場に手間取ってるんちゃう?」
それくらい気軽に考えていた。浮かれていた。

そして、黒パーカーのメンバーが出てくる。

ざわつく会場。

そして、すぐに気づいてしまった。

6人しかいない。

事務所内でも、身近なグループで脱退宣言があり
国民的グループの解散騒動があり...あれだけ揺れ動いていた中で
6人を見て脱退という言葉も、解散という言葉も出なかった。

本気で、誰かが死んだと思った。

それくらいパニックだった。

昨日まで7人いたのに、昨日まで普通だったのに...

 

それから、たぶん何か説明があったのだと思う。
正直、混乱しすぎて泣きすぎて初めの方は覚えていない。

 

メンバーが6人でやってもいいかとファンに問いかけてきたが
なにも応えることが出来なかった。なにも反応出来なかった。

私は関ジャニ∞を見に来たのだ。
関ジャニ∞元気が出るLIVEオーラスに来たのだ。

周りの人がどんな反応をしていたかはわからない。

でも、ファンにやるやらないを問いかけてきたというよりも
ファンに『6人でやります』と宣言してきたように感じた。

ファンには、それを止めることが出来るはずもなかった。
もうメンバーは6人でやりきるという方向に向かっていた。

 

それまで7人でやってきたことを
6人でやりきった彼らは
やっぱりすごいのだと思う。プロだと思う。

 

ぽっかり空いたダンスの立ち位置に
誰も座らないドラムセットに
いつもと違う立ち位置に、歌割りに

何度も何度も面影を感じ、悔しくて泣いた。

でも、メンバーは笑っていた。
時にはふざけながら、優しい顔をしながら、困った顔をしながら

もちろん私も笑った。
言ったじゃないかの替え歌に、MCに、懸命に盛り上げようとする姿に

でも、涙の数の方が多かった。
今までの公演で感じた元気は出なかった。

 

ライブが終わっても、オーラス公演が終わっても
なんだか気持ちがまとまらなくて、不完全燃焼で...

でも、関ジャニ∞元気が出るLIVE 全14公演は終わりを告げた。

 

 

そして、2016年4月20日
例年より約1か月遅れて、映像化発表。

 

あのオーラス公演を、メンバーとファンの絆と呼ぶなら
あのオーラス公演を、ファンのあたたかさと呼ぶなら

私はファンを辞める。

 

あの日、あの場所にあったのは絆でもなければ、あたたかさでもない

ひとつの公演をやりきった6人とただそれを見るしかなった5万人のファン

ただそれだけ

 

ファンは無力な存在だと知ってはいたけれど
あの時ほど、あれほど無力さを感じたことはなかった。

懸命なメンバーを見て、泣き、時に笑い...泣き

自分の感情と蹴りをつけるので精いっぱいだった。

もちろん楽しかった。楽しかったけど...楽しかった。
けど、なにも出来なった。
ただ悲しいと感じたときに泣き、楽しいと感じたときに笑う。

いつも、どの公演でもそうであることに変わりはないのに
あの日、あの公演だけは...何も出来なった。

 

そんな公演を私は直視できるのだろうか。

現実から目をそらさずに、最初から最後まで見ることが出来るのだろうか。

奇跡の映像化かもしれないけれど、あの日あの場所にあったのはリアルだ。

 

最初から最後まで元気と涙と笑いに包まれた...ふざけんなよ

最初から最後まで、メンバーは強い意志をもって
目の前にいるファンを楽しませることしか考えてなかった。

 

2016年1月17日 京セラドーム

そこには元気も涙も笑いもなかった。

ただ6人の関ジャニ∞と5万人のファンだけが確かにいた。